Flash~瞬間を言葉で紡ぐ~

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こんにちは、怪盗Nちゃんです。

先日、とあるアーティストの
ライブに行ってきました。

そこで、抱えきれないほどの
言葉のシャワーを浴び、

胸がいっぱいなのでこの気持ちを
ぜひ、お裾分けさせてください。

2024年10月27日。

この日は、横浜で私が大好きなバンド、
Mr.childrenのライブでした。

 

この記事を読んで下さっているあなたも
きっと”ミスチル”はご存じかと思います。

彼らは1989年に結成され、
2年前に30周年を迎えたロックバンドです。

ボーカルの桜井和寿さん、

そして楽器を奏でる3人を合わせて
4人のメンバーで成り立っています。

私は、これまでの人生でこの日を含めて

4回ミスチルのライブに行っています。

他にも好きなアーティストは沢山いますが、
ライブに行ってるのは唯一、ミスチルだけです。

それだけ彼らのステージに魅了され、
生で聞く事の価値を感じています。

なんとしてもMr.childrenの魅力は、

桜井さんの紡ぐ言葉と、素晴らしい音で
歌を支えるメンバーたちの表現力です。

声で、音で、一瞬にして多くの人の心を掴み
彼らの世界に没頭させるパフォーマンスは
本当に圧巻させられます。

そんな彼らのライブにはいつも、
大きなテーマが掲げられています。

私がこれまで行った
ライブのテーマをあげると

ヒカリノアトリエ

重力と呼吸

半世紀へのエントランス

そして今回のライブが”missyou”です。

これを聞いただけでも私は、
彼らのセンスに唸ってしまいます。

これらはアルバムのコンセプトであり
アルバムがリリースされるたびに、

大きなツアーを計画し、

全国各地をまわり私たちの元へ
直接、その音を届けてくれるんですね。

(本当はそれぞれのコンセプトについて
語りたいほどなのですが、
割愛させていただきます・・・)

今回のアルバムmissyouは、
ミスチル王道のラブソングや

背中を押されるような
応援ソングといった感じもなく
どこかシリアスでビターな楽曲ばかり。

一言で言えば、

大衆受けはしないだろうな
というイメージです。

実際に、今回の
ライブに行った人のレポートでは、

有名なヒット曲の披露も少ないし
セットリストが微妙という声もありました。

けれど私は、今回のアルバムから

これは彼らの葛藤と新たな挑戦を描いた
メッセージ、と受け取りました。

人気バンドでありながら
メディアにはほとんど出演せず、

スポンサーたちにも媚びる事ない彼らは
心からの自分たちの音楽を届けたいんだなと。

実際に今回のアルバムは4人だけで
集まりスタジオでつくられたそう。

自分たちのやりたい事を突き通せば
届く人の数は限られてくる。

それでも誰かひとりの心に響く
音楽を届けようと言葉や
音を紡いでいるんだな、と。

その結果、彼らの生き様に共感を得て
憧れを抱いた多くの人の
心が動かされているんですよね。

とある記事で、

決して派手さはないが、
聴き返すたびに新たな発見がある。

小さな気づきや折りが重なりながら、
リスナー自身の日々が少しずつ豊かになり、
もうちょっと頑張ってみようという気分に導かれる――

このアルバムにはそんな滋味深さが
たっぷりと込められていると思う。

と、つづられており

この文章を読んだあと、
私の心の中で何かが波打つ感覚を覚えました。

私も日々の情報発信で、たった一人の人にでも
希望を届けていきたいと想っています。

そしてコンテンツにひとつにしても
読むたびに発見がある。
そんなものを作りたいなと。

多くの成果や実績を残す事が
賞賛される世の中ですが、

何者でもない自分が
誰かの人生に小さな気づきを与えられること、

たった一人にでも希望を届けられるって
素晴らしいことだなと改めて思いました。

そんな彼らのライブでは、
コンセプトに沿った演出や曲選び

彼らの世界観に没入できる
空間づくりが徹底されています。

最初の一音が鳴り響いた瞬間、

さっきまでの日常を忘れて
どこか別の時空へ飛んできたような
異世界に迷い込んだような感覚です。

今回は、MCを挟むことなく次々と
楽曲が披露されていき
まるで、ひとつの映画を見ているようでした。

とくに映像にこだわった演出が素敵で、

曲に合わせた背景や光の演出のおかげでより、
楽曲のメッセージを感じとる事ができました。

私は日頃から、
世界観の大切さについてもお話していますが
人を魅了するのには必要不可欠な要素だと思っています。

その理由の一つとして、
世界観があるとストレートに届けたい
メッセージが伝わってきます。

抽象的ですが、
世界観は誰しもが持っているもので

これまでの生き方や行動、
人としての在り方、紡ぐ言葉、

その人にしかない独自性や
表現から創られていくものです。

だからこそ、日常の中で
自分が何を大切にしたいのか、守りたいのか

どんな自分でどんな人生を歩んでいきたのか
考えて言葉にすることは大事だなと思いました。

少し話がそれましたが、今回のライブで
強く強く考えさせられたのは
言葉を紡ぐことの尊さです。

後半も残り数曲になってやっと、
言葉を放ったボーカルの桜井さん。

「最近は生きづらい世の中で、
叩き合ったり蹴落としてばかり。
でも今日こそは讃えよう」と。

一緒に声を出そうと次の楽曲がはじまり、
そこで一気に会場に、一体感が生まれました。

みんな胸の内に抱えている何かを
取り払うように大きな声で
口ずさんでいるのが印象的でした。

そう。最近、言葉を乱雑に扱う人が
とても増えてしまったな、と感じます。

SNSや便利なツールが発達していく中で、
誰でも簡単に多くの人へ自分の声を
届けることができるようになりました。

せっかく言葉を扱うのなら

人を下げ、貶めたり
苦しめるような言葉ではなく

心が温まり、ほころぶような
言葉を贈りたいものです。

また、AIなどの技術も進み
それらしい文章を誰でも書けるようになりました。

それはもちろんいい面もありますが、

何気なく呟けてしまう環境の中で、
言葉の重みや尊さが
霞んでしまっているのも事実です。

桜井さんのMCでは、その瞬間に生まれる
飾らないありのままの言葉が紡がれ、

皆に届けたいという強い想いが
ヒシヒシと伝わってきます。

そして、”未完”という
楽曲の途中で再度MCが入ります。

「30周年で、半世紀への
エントランスというツアーをやって
50周年に向けて走り出し、2年が経ちました。

途中で力尽きてしまうかもしれない。

でもライブをすると、普段は閉まっている羽が
開いたような感覚になります。

みんなもここに来て、背中や心に
羽が生えた気持ちになって
それがいつまでも続けばいい。

ライブが終わって日常に戻ったあと
家に帰るまででも、明日まででも、
1週間でも、もっと続いたらいい。

もし羽があることを忘れてしまったら、
またここに戻ってきてください。
僕たちはここで待ってます」と。

気づいたら、大量の涙を流していました。
声を出して泣きじゃくっていました。

これを書いているいまも涙ぐんでいます(笑)

このMCを挟んだ”未完”という楽曲には

いつまでたっても、
ヒトやモノやセカイが完成する事はない

いつまでも未完であるからこそ、
その人生に情熱を注ぐことができる
という意味が込められているのです。

そして、

常にトライ&エラーを繰り返し、
どんな試練でもこえていける希望の羽
誰もが持っているというメッセージ。

桜井さんの言葉と歌詞と日常がリンクした瞬間、

私のこれまでの2年間が走馬灯のように
フラッシュバックして、

いろんな壁を乗り越えてきたんだなと
想いが込み上げてきました。

それと共に、まだまだやれるな自分と
背中を押された気持ちになりました。

冒頭で2年前にミスチルは
30周年を迎えたとお話しましたが、

その30周年のテーマが
半世紀へのエントランスでした。

彼らはそこから”半世紀”
”50周年”へのスタートを踏み出し、

その葛藤やこれからの
未来への希望をメッセージにして、

私たちにも壁を乗り越え未来を掴むための
羽を授けて下さっていたんです。

ここで、2年前のツアーの
コンセプトの伏線回収があり

小さな気づきや折りが重なりながら、
リスナー自身の日々が少しずつ豊かになり、
もうちょっと頑張ってみようという気分に導かれる――

という感情を味わうことができ、あらためて

Mr.childrenというバンドは偉大だな。
本当に出会えてよかったなと思いました。

このライブを通して私は、

言葉の力、言葉のエネルギー
言葉を紡ぐ事の尊さを
身をもって感じる事ができました。

そして、これからもより多くの事を見て感じて
その「瞬間」にしかない価値や想いを、
自分の言葉で紡ぎ、それを届けていきたいと強く思いました。

きっとここまで読んで下さったあなたも
言葉を大切に生きたい。
そう思ってくれているはずです。

最後に・・・

アンコールで披露してくれた
ミスチルの名曲であるSignの歌詞を贈ります。

”残された時間が僕らにはあるから
大切にしなきゃと小さく笑った”

どうか限りある時間、
これからの人生を紡いでいく為にも

今しかないその瞬間を見落とさないで下さい。

大切な人に、周りの人に、
自分の言葉で想いを伝えていって下さい。

あなたの言葉で誰かの人生に
希望を届けていって下さい。

完全、個人的な趣味を語るだけの
記事となってしまいましたが、

何か一つでもお持ちかえり頂けたら
私はとても嬉しいです。

最後まで、拙い文章に
お付き合いいただきありがとうございました。

それではまた、お会いしましょう。

 

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